更新日:2025.07.22 ブログ
「親が亡くなったとき、相続って何をしたらいいの?」「そもそも相続って何?」そんな疑問をお持ちの方は少なくありません。相続は人生で何度も経験することではないため、いざその時が来ると戸惑ってしまうものです。
この記事では、相続の意味から基本的な流れまで、初めて相続を経験する方にもわかりやすく解説します。相続の種類や相続人の範囲、遺産分割や相続税の概要についても触れていますので、相続について一通りの基礎知識を身につけることができます。
相続とは?
相続とは、亡くなった方(被相続人)の財産や権利・義務を、法律で定められた相続人が引き継ぐことです。これは単に預貯金や不動産といったプラスの財産だけでなく、借金などのマイナスの財産も含まれます。
相続は被相続人が亡くなった瞬間に自動的に開始され、相続人が特別な手続きをしなくても法律上は財産の承継が行われます。ただし、実際に財産を分けたり名義変更をしたりするには、さまざまな手続きが必要になります。
相続の種類
相続には大きく分けて2つの種類があります。
法定相続
法定相続とは、民法で定められた相続人の順位と相続分に従って財産を分ける方法です。遺言書がない場合や、遺言書があっても一部の財産についてのみ記載されている場合に適用されます。
遺言による相続
遺言による相続は、被相続人が生前に作成した遺言書の内容に従って財産を分ける方法です。遺言書がある場合は、原則として遺言書の内容が法定相続よりも優先されます。
相続の流れ:基本的な手続き
相続の流れは以下のような段階に分かれます:
この中でも特に重要なのが、相続放棄の期限(3ヶ月)と相続税の申告期限(10ヶ月)です。
相続人の範囲
相続人となれる人は法律で定められており、以下の順位があります:
第1順位:子(直系卑属)
被相続人の子が最優先の相続人です。子が先に亡くなっている場合は、その子(孫)が代襲相続します。
第2順位:親(直系尊属)
子がいない場合は、被相続人の親が相続人となります。
第3順位:兄弟姉妹
子も親もいない場合に、兄弟姉妹が相続人となります。
なお、配偶者は常に相続人となり、上記の相続人と一緒に相続します。
遺産分割のポイント
遺産分割とは、相続人全員で遺産をどのように分けるかを決めることです。遺言書がない場合や、遺産分割について遺言書に記載がない場合に行います。
遺産分割には以下の方法があります:
相続人全員の合意が得られれば、法定相続分と異なる分割も可能です。
基礎控除について
相続税は、相続した財産の価額が一定額を超える場合にかかる税金です。
基礎控除額
相続税には基礎控除があり、以下の計算式で求められます:
基礎控除額 = 3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数
例えば、配偶者と子2人が相続人の場合:
3,000万円 + 600万円 × 3人 = 4,800万円
相続財産の総額がこの基礎控除額以下であれば、相続税は課税されません。
注意点
借金も相続の対象になる
借金などのマイナスの財産も相続の対象です。プラスの財産だけを相続することはできません。
長男以外も相続可能
法律上は、子であれば性別や生まれた順番に関係なく同等の相続権があります。
相続放棄の期限
相続放棄は相続開始を知った時から3ヶ月以内に家庭裁判所で手続きする必要があります。
まとめ
相続とは、亡くなった方の財産を法律に従って引き継ぐ制度です。法定相続と遺言による相続の2種類があり、相続人の範囲は法律で明確に定められています。相続の流れには期限のある手続きもあるため、早めの対応が重要です。
遺産分割は相続人全員の話し合いで決めることができ、相続税は基礎控除額を超える場合にのみ課税されます。相続は複雑な手続きが多いため、不明な点があれば専門家に相談することをお勧めします。
早めに専門家への相談を検討しましょう
相続について基本的な知識を身につけたら、実際の手続きについてより詳しく知ることが大切です。
相続マルシェでは、税理士・弁護士・司法書士と提携し、お客様の状況に応じた最適なご提案をいたします。
事前のご相談は無料です。お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせはこちら↓