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なぜ、争族が生じるのか?①

更新日:2020.05.22 ブログ

被相続人と相続人、相続人同士の想い・思惑の食い違い

財産を残す側の想い・思惑

・「私の家族に限って揉めるはずがない」


・「揉めるほどの財産を持っていないから大丈夫」


・「兄弟仲良く、できるだけ平等に自分の欲しい財産を相続してくれればそれでいい」


・「私の介護をしてくれた長女に多く遺してあげたい。長女の苦労を長男も次男もよく知っているので、きっと二人は考慮してくれるはず。」


・「体が弱い三男には、現金を遺してあげたい。私のこの気持ちは長男も次男も分かってくれるはず。」


・「親や長男にさんざん迷惑をかけた次男には、相続させたくない。二人にそう伝えてあるから、次男自身も分かっているはず。」


財産を相続する側の想い・思惑

・「親の遺してくれた財産に対する正当な権利は行使したい」


・「自分の取り分はしっかりと確保したい」


・「過去に受けた兄弟間の扱いの差(例えば、兄は大学に進学したが弟は高卒で就職した等)を財産分与で埋めたい」


・「あの財産は、前々から自分に遺してくれると言っていた」



このように財産を残す側と相続する側の想い・思惑には乖離している場合が少なくありません。


また、被相続人が亡くなった後、遺言がない限り、相続人は被相続人がどのような思いを持っていたかを知る余地もありません。


更に深刻なのは『相続人同士』の想い・思惑の食い違いです。親の生前は兄弟仲が非常に良かったという場合にも、親が亡くなったことを契機にそれぞれが想っていることが一気に噴出して表面化します。


必要な対策がなされていないと相続人たちは、たちまち『争族』の渦中の人となります。その意味で『争族』は起こるべくして起こるといえます。


争族を回避するために事前対策(生前対策)を行っておくことは、被相続人にしかできない重要な役割となりますので、事前対策に特化した専門家に一度相談してみることをお勧めします。


相続マルシェには事前対策に特化した専門家が集まっており、様々な分野の相談を受けることが可能です。円満な相続にするために、私たちは日々、情報提供をしています。