更新日:2019.11.05 ブログ
前回のブログでは事業承継の中でも、《資産の承継》について少し触れさせて頂きました。
今回は《経営の承継》についてお話ししようと思います。
経営者の勇退時期が、予定通りにならない理由については、株式の移転だけではありません。
外的要因から代表権を外すことが出来ないケースがあります。
代表的なものとしては、銀行からのプレッシャーですね。
会社の資金繰りとして銀行との取引きをしている会社は多くあると思います。
長期借入れ、短期借入れと内容、目的は様々です。
会社で借入れをしていますが、銀行側は代表権を持つ社長に貸しています。
ですから、社長が代表権を後継者に譲り、代表権を持たない会長として、もしくは完全に引退するとなると、銀行側は借入分の返済を求めてくる事もあるのです。
そうなると資金繰りの問題が発生したり、対外的な信用も落ちてしまう可能性がある訳です。
それを回避するために、代表権を後継者に渡せない経営者も多くいます。
経営の承継は、信頼を引継いでいく要素が多分にあると思います。
承継計画を立て、5〜10年間程かけて人的引継ぎをしていくのが理想です。
何から手を付けて行ったらいいのか一人で悩まず、まずは専門家が集まる相続マルシェに相談してみてください。突破口が見つかるはずです。